■ Days 03.02.06〜03.03.20 ■ Days 02.10.30〜02.12.11


12月13日

 29日イベントのメニュー7曲の個人リハ。
 先週Tetsuの急病、入院知らされ急遽ドラマーをRogerに頼んだ。スケジュールをなんとかあけてもらえそう。Tetsuは病院からのメールで律義に今後の心配をしてくれていたが、それよりも彼の病状の原因が未だ不明なのが心配だ。




12月14日

 10:00am起床。晴れ。
 自宅にて個人リハ。

 午後、冬物のセーターを買いに行く。2時間近くショップを見てまわり、セーター2枚、カットソー1枚買う。いづれも黒。着るものはどうしても黒になってしまう。持っているスーツやコートも90%が黒。なのでカンコンソーサイに困らない。そういえばギターもほとんどが黒。車も。髪の色も20代までさんざん色を抜いたり染めたりしたが、最終的にナチュラルな黒へ落ち着いた。

 帰宅後ふたたび個人リハ。





12月15日

 午後個人リハ。10年以上振りに「I'm On Fire」と「No Standing Still」を弾く。"若気のイタリ""セックスはスポーツだ"というような印象。過去というのははずかしい。

 深夜何気にKyoのソロアルバムを聴きなおした。聴く側に阿ることなく誠実で強靱に構築された成田忍と菅原弘明の楽曲、アレンジは今聴いていても心地よい。それに何といっても切れば血が滲むかのような存在感をおびたKyoの詩。歌詩に酔えるなんて、そうざらにあることじゃない。あの人柄から想像しにくい、まさに詩人の血。ユーミンにも匹敵する何かがある。「Poison #9」の詩が好きだ。




12月16日

 4:00pm、ライヴ用オケとClickの仕込みの為、マーヴェリックへ。「IGNITION」からのナンバーは全部これが必要。

 11:00pm、都内リハーサルスタジオ。この秋、西麻布のBarにて偶然会ったばかりのRoger 、それに顔を合わすのはほんと久々のSeelaと22MAGNUMのリハ。Paulはスケジュールの都合により欠席。
 スタッフ及びJack見守る中、リハはアレンジの打ち合わせ重視。ブレイクタイムも始終MDを聴きチェックする、急な依頼だったRoger。
 ギターアンプは、今までのMarshall、3Plusをやめ、今回レコーディングで使ったRectifireをライヴ用に初めて使用した。Gainを増やしても音のヌケが良い。Les Paul だけでなくESPのカスタムモデルとも更にアイショーがいいのは発見だ。
 明けて4:00am終了。




12月17日

 咳込みのひどいプードルのプーを動物病院へ連れていく。医師の診断は予想どうり老化による心臓障害。日々薬投与でおさえてゆくしか治療方法はないらしい。日頃、気丈夫で我がままきわまりなく、むかつくほどメチャメチャお転婆な彼女ではあるが、この日、異常に寵愛する。

 夜、個人リハ。


老女、プードルのpoo、10才。



12月18日

 11:00am起床。晴れ。
 午後、日記の編集。
 11:00pm、22MAGNUMリハ。RogerとSeelaのリズム隊グループがキマリつつある。やっていて愉しい。朝までコース。
 帰宅後、リハーサルを録ったMD聴きつつ朝酌。





12月20日

 昼間、ギターセミナーの個人リハ。
 夜、ジムへ泳ぎに行く。





12月21日

 5:30am起床。曇り。今日から3日間ギターセミナーの旅。
 8:30am東京駅。Booと名古屋へ向かう。
 10:16am名古屋。雨。MIスタッフY氏のお迎えでMI名古屋校へ。
 午後、盛り上がってる生徒の中、本番。アンプチューニング、ビブラートの基本など、手を取ってアドバイスする。経験談などでは、10代の頃、憧れたマイケル・シェンカーに成りきる為、マイケルが常用していたというヘロインを手に入れる計画を真剣にしていた事など。やってはいけない例として。
 セミナー終了後、ESPのショップでサイン。ふたたび名古屋駅へ。5:00pm名古屋を出、6:00pm新大阪着。MIスタッフO氏が出迎えに来てくれてホテルへ。
 夜、O氏、Booの3 人で周辺の飲み屋へ行き閉店まで飲む。元ジャスティーナスティーのO氏とは流石に話がはずんだ。




12月22日

 9:00am起床。二日酔い。晴れ。セミナー2日目。
 11:00am会場入り。サウンドチェック。梅田の繁華街からちょっとはずれたのどかなエリアにある、なんてことない手狭な会場だが、あのカーマイン・アピスがここへセミナーに来たというからちょっと感動。道端にネコが二匹、日差しの中ほのぼのとひっくりかえっている。
 1:00pm本番。デモ演奏、生徒へのアドバイス。経験談では、つい反面教師的になる。自分のこのセミナーに対するモットーとして、というより子供達にはキレイゴトを言いたくない。音楽云々だけではなく、人生での参考としても、一人の大人の立場である責任で伝えたい。
 セミナー終わって、梅田でRobとコピーバンドのリハーサル打ち合わせをかね、約1時間飲む。
 4:30pm新大阪。のぞみで博多へ向かう。Booと車内にて、ビール飲む。その後仮眠。
 7:00pm博多。MIスタッフI氏のお迎え。以前、大阪のライヴハウスBAHAMAのスタッフだったので顔見知り。
 8:00pmホテルチェックイン後、食事会を早々と済ませ、戻って寝る。




12月23日

 8:00am起床。晴れ。よく寝たので体調がいい。
 11:00am会場入り。博多のメインストリートは祝日だからか人通りがすごい。
 1:00pmセミナー本番。洋服や髪形、ギターの選び方までしっかりコーディネートされたデモ演奏する生徒達を見て感心。流石日本一芸能人のスカウトが多い博多。それにやはり九州男児、表情や喋り方、はにかみ方もさっぱりしていて明るくさわやか。こちらのジョークもよく通じる。
 機材の質問ではBooにステージへ登場してもらう。本人もびっくりしていたほどの、Booの以外なおもしろく華のあるキャラをディスカバリード。残念なことに今日でセミナーは最終回。これならもっと早く彼に喋ってもらうべきだった。
 先月からの通算6回にわたるギターセミナー終了。普段接する機会の少ない10代の子供達とこうして交流が持てたのは本当に貴重ないい経験だった。
 セミナー終了後、控室でも生徒達と言葉を交わし、その後、例によってESPのショップへ寄る。気を使ってくれたのか、店内ではBGMに「Actor」がかかっていた。
 5:00pm福岡空港。

 羽田到着後、品川でBooと別れ、そのまま知人の忘年会へ顔を出す為目黒へ。巨匠NOBODY筆頭に彼らがプローデュースしている若いアーティスト達、レコーディング・エンジニアチーム、デザイナーチーム、それにコミック界唯一の友人である奥田鉄人(通称ロボ)、など大勢そろう。
 映画、小説、音楽にあふれる嗜好を持つロボと接していて愉しいのは、共通の好みである映画人や作家を語れるところもそのひとつだ。5年ほど前、バタイユ論で意気投合して以来、坂口安吾、増村保造、三島や谷崎など興味の対象がお互い似ているのを発見した。




12月26日

 晴れ。
 2:00pm、22MAGNUMライヴリハ。
 今日からPaul参加。曲順を決め、通しリハ数回行う。
 8曲の中から6曲にしぼり、古い曲では「I'm On Fire」を生かし「Street Rock'n Roller」を、IGNITIONからは「Sex Lies」のかわりに「Matter Of Concern」を今回それぞれ見送ることにした。




12月27日

 晴れ。
 4:00pmライヴリハ最終日。イベンタースタッフ、照明スタッフ、関係者揃う中、3回の通しリハ。Paul は疲れているのだろう、少し体調悪そう。
 途中Tetsu、一郎、成一遊びに来る。Tetsuはまだ完全復帰にはいたっていなかったがまずまず元気そう。2年近く会っていなかった一郎も元気で明るい。
 9:00pm終了。RogerとSeelaのリズム隊が技術的にしっかりしていることもあって、バンドは4日間のリハで割とスムーズに仕上がったはず。





12月29日

 2:30pm川崎Club Citta到着。ライヴをやるのは約3年前、φ[ファイ]として最後のライヴとなった、偶然にもここClub Citta以来だ。
 44MAGNUM「IGNITION」を完成するまでの間、約2年半をその制作に生活を集中させられていたわけだから今さらクイはないが、それにしても自分の音楽生活の中でこんなに長期間ライヴをやらなかった、という事実にはやはりゾッとする。
 リハーサルの後の待ち時間、楽屋のモニター画面に写るMiu Miu、ムック、BUG、S.O.A.P・・・。同じプロダクションでありながら、どのアーティストもライヴを見るのは今回初めて。

 夜、(何時頃か忘れた)本番。元々、ライヴSEとして作った「ENTER」がいちおうちゃんと機能している。
 ライヴをやった感覚を文章にする事は難しい、というより自分で書くこと自体、不自然な気がする。
 つまるところ感想として書くならば、残念なことに、この日の自分の出来は全然良くなかった。それは自分やバンドの技術上のミスとか無関係だし、モニターがどうだとか、オーディエンスの反応がどうしたとかでもなく、自分がまったくノレナカッタからだ。自分自身の問題だ。
 深夜、都内に戻ってデンクルの忘年会。礼儀上明るく努めようとしたが、さすがに内心冷めている。皆んなと飲んでる最中にも、実は次のライヴのことを考えていたりした。





12月31日

 29日のライヴで自分が、ただのチンカスだったように思うせいもあって、あれからあまりおもしろくない。

 今年は知人、友人、親類の不幸や事故などやたら続いた。こんなに呪われてたような1年もめずらしい。
 もしも44MAGNUMとしての新譜がリリースできていなかったとしたら、本当に最悪な1年だっただろう。

 テレビ番組や除夜の鐘なんてどうでもよければ、初詣なんて行く気もしない。
 新年を悪態ついたまま迎える。





1月6日

 元旦から一昨日まで親戚、知人の付き合いで休む間もなくアルコールづけ。だいたい、まっとうな正月を送るとなると人付き合いがたえないものだ。
 去年頼まれた新人女性歌手の作曲、アレンジ、午後から開始。期限が月末近くに延びたので、3曲やるつもり。




1月7日

 11:00am起床。晴れ。
 昼間、区役所に行ったり、懇意の行政書士と会ったり、日常の雑務多忙。

 夜、ニューヨークから一時帰国の知人2名来宅。宴。




1月9日

 12:00pm起床。晴れ。
 自宅にて1曲目のアレンジ。
 デビュー前、44MAGNUMのファンクラブやっていたPからRobとやるコピーバンドにイベント出演依頼の電話。
 10代の頃、Paulと44MAGNUMをやる前のバンドVirgoを一時期Robとやっていた事もあり、Robの意見でバンド名はやはりVirgoに決まる。イベントは3月1日、大阪。リハーサルは来月から、やはり大阪でやることに。




1月10日

 10:30am起床。晴れ。
 昨日の作業続き。

 4:00pm渋谷。楽器店2軒まわり、70年代DODのコンプレッサー見つけ、購入。

 6:00pm、Nicolasと待ち合わせているセルリアンタワーホテルロビー。Nicolasは、旧友Ronanの友人らしい。Ronanから届け物があるといって先日電話があった。10日間ほど仕事で来日していて、明後日パリへ帰る予定だというので、今日会う事になった。
 初対面だがお互いすぐにわかった。エレベーターホールからやって来たいかにもパリジャンらしきスーツ姿の男は40半ばのブラピといったいい笑顔。
 一緒にビールでも飲もうということでラウンジのバーへ。社交家であるフランス人は会話のテンポがいい。話は共通の友Ronanの近況、日本とフランスの景気の違い、アメリカのイラクに対する核査察問題、北朝鮮のミサイルがどこまでとどくのかという意見の相違、ミシマ、サティ、箱根の旅館、日本の女、という具合に、やはり女の話で終わるものだ。英語仏語チャンポンの1時間にわたる会話。こちらはつたない語学力なのでけっこう疲れた。
 デザイン会社のディレクターであるNicolas、東京へは仕事でたまに来るらしい。この春、銀座でエキビションをまたやるから来てくれというので再会を約束して別れる。


11年前、ロサンジェルスで出会って以来の友人Ronan。
毎年夏休みを日本で過ごしウチに滞在する。日本語は完ペキ。
80年代までプロのキーボーディスト、その後映画監督。
サウンドトラックももちろん自分でやる。
(届け物とは、何故だかわからないが、シャンパンとフォアグラのプレゼントだった。)



1月11日

 午後から1曲目アレンジ。

 夜、Rajusのライヴを観に表参道FABヘ。開演に30分ほど遅れ着く。
 人であふれる会場。入り口ドア付近の観葉植物ごしのステージ。ツインギターの滑らかな音色、清純な80年代の歌詩・・・。
 ライヴが終わった後、好一とノンチャン以外15年以上振りに会うメンバー。お互い言葉に時折敬語がまじったりして変だ。

 帰宅後の深夜、ふたたび1曲目アレンジ。




1月17日

 自宅にこもりっきりの今週、やっと1曲目完成。いつものことだがアレンジは作曲の10倍時間をかけてもまだやりたらなさを感じる。こだわると要するにきりがない。
 午後2曲目。




1月19日

 夜、2曲目完成。日曜の空いているジムのプールで泳ぐ。
 深夜、3曲目。




1月22日

 晴れ。昨日は徹夜。正午頃、3曲すべて終了。
 2:00pm昼寝。




1月24日

 昨日は疲れ果てて何もやる気になれなかったが、今日やっと復活。10日間あまり続いた作業の思考から抜けきっていない。このまま曲作りをもっとしたいと思う反面、これ以上自宅にこもってなんかいたくないという気持ちとの葛藤がある。
 午後、ジムへ行って帰宅後、結局新たな曲を書くことにした。もちろん外注の為でもなければ44に向けてでもない。アイデアはどんどん浮かぶ。それとは別にストレスも。やりたい事が割り切れない。




1月27日

 久し振りに風邪をひいた。去年マスタリングでニューヨークから帰国した日以来だ。

 午後、雨の振る中、近所の薬局へ風邪薬を買いに行った。店員に症状を訊かれ、簡単に答えた。しつこく訊かれるのが鬱陶しいほど発熱でだるい。気がつくと、何故かビタミンBと鉄分のビンも自分でレジに並べていた。帰る途中、何故風邪とは関係のないサプリメントも買ってしまったのか考えたがわからなかった。ヤバイ。

 夜、風邪薬を飲む3回目あたりで気付いた。いっしょにBと鉄分も飲んでいた。ヤバイ。




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